こんにちは、みっくす!編集部です。
「世界自閉症啓発デー」をご存じですか?
毎年4月2日は、自閉症をはじめとする発達障害への理解と支援を広げるために、世界中でさまざまな啓発活動が行われる特別な日です。
もしかすると本日4月2日は、青くライトアップされた建物を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
この記事では、2025年の世界自閉症啓発デーの取り組みについて幅広くご紹介しようと思います。
世界自閉症啓発デーとは?
毎年4月2日は「世界自閉症啓発デー」。
これは、2007年に国連総会で制定された国際的な啓発デーです。
自閉症をはじめとする発達障害について、より多くの人に理解を深めてもらうことを目的としています。
自閉症は、感覚の敏感さやコミュニケーションの特徴など、多様な特性を持つ神経発達症のひとつ。
誤解や偏見をなくし、共に生きる社会の実現を目指すために、「世界自閉症啓発デー」は非常に大切な一日です。
世界自閉症啓発デーの象徴「青いライトアップ」

「世界自閉症啓発デー」と聞いて思い浮かぶのが、青いライトアップではないでしょうか?
この青は「癒し・希望・未来」を表す色で、自閉症のある方やその家族への理解と連帯の気持ちを表現しています。
世界中の名所やランドマークが青く照らされ、日本でも毎年、東京タワーや都庁、姫路城、札幌テレビ塔、町田市、川崎市などが「ライト・イット・アップ・ブルー」運動に参加しています。
2025年の世界自閉症啓発デーイベント情報
2025年4月2日(火)には、日本各地でさまざまな世界自閉症啓発デーイベントが予定されています。(発達障害啓発週間は4月2日〜8日)
自治体や福祉団体、学校などが主体となって、講演会やパネル展示、体験ワークショップなどが開催されます。
また、「セサミストリート」の人気キャラクター、ジュリア(自閉症の女の子)が主人公の特別映像も配信しています。
子どもたちに向けて、わかりやすく多様性を伝える取り組みも注目されています。
We Belong わたしたちのうた
2023年4月には、世界自閉症啓発デー日本実行委員会の初の公式テーマソングがセサミストリートにより生まれました。
『We Belong わたしたちのうた』
すべての子どもたちのアイデンティティーや友情を尊重し、多様性豊かな社会で、子ども全員が自分自身に誇りを持ち、居場所を感じられるよう願いを込めた楽曲。
ミュージックビデオには、セサミストリートのジュリア、エルモ、クッキーモンスターに加え、NHK E テレに出演中のSDGs こどもユニット・ミドリーズが登場していますよ。
世界自閉症啓発デー2025のポスターも公開中
毎年恒例の世界自閉症啓発デーのポスターも、すでに公開されています。
2025年版のポスターは、「みんなたいせつ つながるえがお」をテーマに、自閉症の特性と魅力を伝える優しいデザインとなっています。
ポスターは世界自閉症啓発デー日本実行委員会公式サイトからダウンロード可能。
学校や施設での掲示に活用されています。
みっくす!でも使用許可を取りましたので、こちらに公開したいと思います。

文部科学大臣からのメッセージ(2025年)
毎年、「世界自閉症啓発デー」に合わせて文部科学大臣のメッセージが発信されています。
2025年も、教育現場における合理的配慮の重要性や、誰もが安心して学べる社会の実現に向けた思いが語られました。
このメッセージは、保護者や教育関係者にも大きな示唆を与えるもので、全国の学校現場での取り組みの参考にもなっています。
あべ 俊子文部科学大臣よりメッセージ(文部科学省HPより引用)
毎年4月2日は、国連が定めた「世界自閉症啓発デー」です。また、我が国では、毎年4月2日から8日までの期間を「発達障害啓発週間」とし、自閉症など発達障害に関する正しい理解が進むよう、啓発活動に広く取り組んでおります。
「世界自閉症啓発デー」は今年で18回目を迎えます。今年のキャッチコピー「みんな たいせつ つながる えがお」の下、今年も「世界自閉症啓発デー」のシンボルカラーである青を基調としたライトアップ等が全国各地で実施されます。
文部科学省では、障害のある子供一人一人の自立と社会参加を見据え、個々の教育的ニーズに応じた指導を提供できるよう、通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校といった連続性のある多様な学びの場の整備を進めるとともに、いずれの場においても、障害のある子供と障害のない子供が可能な限り共に学ぶことができるよう、特別支援教育を推進しております。
また、自閉症など発達障害を含む障害のある子供たちへの適切な指導や必要な支援を行うため、実態把握等の校内支援体制の強化や、通級による指導の充実等、就学前からの早期発見・早期支援に向けた施策を進めるとともに、管理職をはじめとする教員の理解啓発・専門性向上にも取り組んでまいります。
さらに、教育と福祉が連携し、行政分野を超えた切れ目のない一貫した支援を行っていくため、引き続き厚生労働省・こども家庭庁とも連携を密にしながら、誰もがその能力を発揮し、相互に人格と個性を尊重し支え合い、認め合える共生社会の形成を目指し、特別支援教育の一層の充実を図ってまいります。
結びに、「世界自閉症啓発デー」や「発達障害啓発週間」が、教育関係者にとって発達障害についての理解を深め、支援の充実につながる契機となることを期待するとともに、引き続きの御理解と御協力をお願い申し上げて、私からのメッセージといたします。
まとめ|青い光に込められた思いを、あなたの街でも
「世界自閉症啓発デー」は、ただの記念日ではなく、誰もが違いを認め合い、支え合って生きる未来をつくるための大切な一歩です。
2025年の今年、あなたも青い服を着たり、ライトアップに参加したり、SNSで発信したりして、啓発の輪に加わってみませんか?
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