みっくす!編集者のデイジーです。
皆さん、進級・進学おめでとうございます!
親としてはうれしい反面、発達やグレーで悩んでいると「またこの時期が来た!」とついつい思ってしまいませんか?笑
今回は発達検査ってどういうの?についてお話ししようと思ます!
どんな子どもでも受けて良いものなので、少し気になることがあれば検査を受けてみるのもいいと思います。
知能検査(IQテスト)──得意と苦手のバランスを見る
代表的なのが WISC-Ⅳ(ウィスク・フォー) や WAIS(ウェイス) といった知能検査です。
全体のIQだけでなく、「言語理解」「処理速度」など、細かい得意・不得意の傾向を知ることができます。
たとえば「話すのは得意だけど、計算や図形は苦手」など、その子の特性を見つけるヒントに。
学校のサポートや、支援の方法を考えるうえでとても役立ちます。
今、 WISC-Ⅳよりも新しい、WISC-V(ウィスク・ファイブ)が出ています。
ただしWISC-Vについては新しいものとなるため、受けられる場所が限られています。
気になる場合には事前に問合せしてみるといいかもしれません。
💡ざっくり言うと…
種類 | WISC-Ⅳ | WISC-V |
---|---|---|
指標の数 | 4つ | 5つ |
特徴 | わかりやすく基本的 | より細かく・柔軟に分析 |
発行年(日本) | 2005年 | 2020年 |
傾向 | まだ広く使われている | 導入が進みつつある |
発達検査──年齢に応じた発達のバランスを見る
新版K式発達検査 などは、乳幼児から小学生くらいまでの子どもによく使われる検査です。
「運動」「言葉」「社会性」などの発達領域ごとに、年齢相応の力が育っているかを見ることができます。
発達の全体像をとらえたり、「ちょっとゆっくりしている部分」を見つけたりするのに有効です。
🧠 新版K式発達検査【発達の全体バランスを見る】
- 対象:0歳〜成人(主に乳幼児〜小学生)
- 「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会性」の3領域をチェック
- それぞれの発達年齢を出して、全体の発達のバランスを見ることができます
- 知的な遅れの有無や、どの領域が得意・苦手かを把握するのに役立ちます
👉 小さい子の発達のペースを見たいときによく使われます
行動観察やチェックリスト──日常の様子をとらえる
PARS(パース) や M-CHAT(エムチャット) といった質問紙形式の検査は、保護者や先生が子どもの様子をチェックしていくものです。
発達障害の特性があるかどうかをスクリーニングする目的で使われることが多く、診断の参考情報になります。
実際の生活の中で「どんな場面で困っているのか」が分かるので、支援の計画を立てるうえでも大切な情報になります。
📝 PARS-TR/M-CHATなど【発達障害の特性チェック】
- 質問紙形式の検査。保護者や教師が子どもの行動を評価
- PARS-TR(成人〜子ども向け):ASDの特性をチェック
- M-CHAT(1歳半〜3歳向け):ASDの早期スクリーニング用
👉 診断の補助資料として使われたり、「受診の目安」にもなったりします
適応行動検査──「生活する力」を見ていく
知的障害や発達障害の診断において、「日常生活がどれくらいできているか」を把握するのが 適応行動検査(Vineland-IIなど) です。
たとえば、「自分で着替えられる?」「人とのやりとりはどう?」など、生活の中での実行力や社会性を測ります。
知能検査だけでは分からない“実際の困りごと”を見つける手がかりになります。
🏠 Vineland-II 適応行動尺度【生活する力を見ていく】
- 対象:0歳〜成人
- 「日常生活でどれだけ自立できているか?」を評価
例)食事・着替え・対人スキルなど - IQだけでは見えにくい“実生活での困りごと”をとらえるのに効果的
👉 「知能は高いけど生活がうまくいかない」などのギャップ把握に有効です
検査は「ラベル」じゃなく「理解のヒント」
どの検査も、診断名をつけるためだけのものではありません。
「この子の強みは?」「どこで困ってる?」を知って、支援や関わり方を考えるための道具です。
検査を通して、その人らしさが見えてくると、まわりももっと優しくなれるかもしれません。
私自身も子どもの発達検査を何種類かしていますが、3歳の時は母子分離が難しく一緒の部屋でしました。
幼稚園生以降は、母子分離ができたので大体検査時間は1時間半~2時間くらいを一人で受けました。
受けてよかったなと思うのは何が苦手で、どうサポートしてあげればいいのかが明確になることです。
幼稚園や学校への説明もしやすくなりますが、家庭でも子どものトリセツがあるため、性格が見えやすくなって助かりました。
気軽に受けてみるのもいいと思いますよ!
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