学習障害(LD)と知的障害はどこがちがう?~知ればもっと、その子のことが見えてくる~

学習障害 知的障害 違い

こんにちは!みっくす!編集部のデイジーです。

今回はわかるようでわからない、学習障害と知的障害の違い…についてお話ししようと思います。

学習障害(LD)ってなに?

知的にはふつう。

でも、“学び”の一部だけがとっても苦手。

学習障害(LD)は、「読む・書く・計算する」などの特定の学習分野だけに大きな困りごとがある状態です。

知的な発達自体はふつうなので、外から見ると「どうしてできないの?」と思われがち。

でも実は、脳の中枢(情報を整理したり、処理したりする部分)の働き方に特性があるために、うまくいかないことがあるのです。

前提として、“知的障害がないこと”で「学習障害」と診断されます。

学習障害(LD)の特徴

[全体の知的発達] → 正常  

   ↓  

[学びの一部](読む・書く・計算する)→ × 苦手  

   ↓ なぜ?

脳の中枢機能の特性(情報処理・記憶・認識)

が原因だった!

たとえば…

文字を読もうとしても、どこを読んでいるのか迷子になる

書こうとすると、頭の中の言葉がうまく指に伝わらない

計算の手順が覚えられない

ということがあります。

がんばってるのにできないって、実はすごくつらいこと。

まわりの理解がとても大切です。

知的障害ってなに?

知的障害は、学びも生活のことも ちょっとずつ、ゆっくり育っていく。

「考える力」「判断する力」など発達が全体的にゆっくりめであるからこそ、日常生活で必要な力(食事・お金・対人関係など)にもサポートが必要になります。

軽度の方はふつうの会話ができることもありますが、周囲のサポートがないと困ってしまう場面が多くなります。

知的障害の特徴

[全体の知的発達] → ゆっくりめ  

   ↓  

[学び全般] + [日常生活] → × 苦手な場面が多い  

   ↓  なぜ?

知的機能の発達の遅れ

が原因だった!

たとえば…

自分で予定を立てるのが苦手

状況の変化にうまく対応できない

数の概念や因果関係をつかむのが難しい

ということがあります。

「LD」と「知的障害」どこがちがう?

パッと見ではちょっと似ていることもあるLDと知的障害。

でも、実はこんな違いがあります。

比較ポイント学習障害(LD)知的障害
知的発達おおむね正常ゆっくりめ
困りごと学習の一部学習全般+生活全般
原因脳の中枢の特性知的発達の遅れ
支援方法学び方の工夫生活スキルの支援

支援方法もちがうからこそ、「その子にあったやり方」を

LDのお子さんには、どうすれば学びやすくなるか?を工夫する支援が効果的です。

たとえば:

タブレットや音声アプリで補助

図や写真を使って伝える

得意な表現方法を見つける(絵や会話など)

知的障害のお子さんには、生活スキルを育てる支援が大切です。

たとえば:

スモールステップで少しずつ練習

生活動作や対人関係のサポート

わかりやすい環境設定や声かけ

「ちがいを知る」ことが、やさしさのはじまり

いかがでしたか?

「ちがいを知る」のは実は難しいことではありません。

「できない」じゃなくて、「やり方を変えたらできるかも!」と思えることが大事なのです。

「わからない」じゃなくて、まずはその子の視点に合わせて一緒に考えてみてほしいのです。

学習障害(LD)と知的障害、それぞれの特徴を知っておくことは、その子に合ったサポートを見つけるための第一歩です。

まわりの理解とやさしさが、子どもたちの可能性をぐんと広げてくれます!

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