こんにちは!デイジーです。
今回は地域の防災についてお話ししようかなと思います!
先日友人と、「発達障がい児をつれての避難ってどうすればいいんだろうね?」と話題になりました。
あちこちで地震や異常気象からの災害が起きてる日本に住んでいる以上、知っていると知らないではいざという時に違うと思うので是非、地域の防災について関心を持っていただけたら…と思います。
野田市:「地域とつながる安心感」〜要援護者支援計画と福祉サービスの防災力〜
災害が起きたとき、だれもが安心して避難できるように。
野田市では、自分だけの力では避難が難しい方々を「災害時要援護者」として登録し、地域で見守る体制づくりが進められています。
この名簿に登録することで、発達障害のあるお子さんやご家族も、地域の支援の対象として丁寧に配慮してもらえるようになります。
たとえば、ご近所の方や自治会、防災担当の職員などが連携し、「いざというとき、どうやって避難すればいいか」「どこに誰が手助けに行くか」といった支援の流れが事前に共有されているんです。
名簿への登録は任意ですが、もしもの時に備えた大切な安心材料のひとつ。
プライバシーにも配慮しながら、支援が必要な方に届く仕組みが丁寧に考えられています。
また、市内にある放課後等デイサービスや児童発達支援事業所などでは、子どもたちが「災害ってなに?」「どうしたら安全に避難できるの?」を学べる防災訓練が定期的に行われています。
頭で理解するだけではなく、実際に体を動かしたり、目で見たり、体験を通して学べるような工夫がたくさんあります。
なかには、音や刺激に敏感な子どもたちのために、サイレン音を小さくしたり、スピーカーを使わずに避難を誘導するなど、感覚に配慮した訓練をしている施設も。
避難の手順を、写真やイラストを使ってわかりやすく示した「ビジュアル避難マニュアル」などを用意しているところもあります。
「災害が起きても、ちゃんと避難できる」「自分に合った支援がある」――そう思えることは、子どもたちにも、保護者の方にも大きな安心につながるはず。
野田市では、地域のつながりを大切にしながら、ひとりひとりの「できること」「必要なこと」に寄り添った防災支援が少しずつ形になっています。
鎌ケ谷市:「一人ひとりに合わせた安心を」〜個別支援計画と福祉部門の連携〜
災害は、いつ、どこで起きるかわからないもの。
でも、もしものときに「わたしたちはひとりじゃない」と感じられるように——鎌ケ谷市では、障害のある方の命と暮らしを守るための「個別避難支援計画」づくりが進められています。
この計画は、発達障害を含むさまざまな特性を持った方にとって、「自分に合った避難のしかた」を事前に整理しておく取り組みです。
たとえば「人が多い場所が苦手」「大きな音に驚いて動けなくなってしまう」など、困りごとは一人ひとりちがうもの。
だからこそ、その子の性格や特性に合わせた避難方法や支援のかたちを、あらかじめ話し合いながら決めておくことが大切にされています。
この支援計画は、市の福祉部門だけでなく、学校や児童発達支援事業所、医療機関などと協力しながら作っていくことができるため、ご家族だけで悩んだり抱え込んだりする必要はありません。
「誰に相談したらいいの?」「どこまで伝えればいいのかな…」と不安になりがちなところも、地域のサポート体制がしっかり寄り添ってくれます。
たとえば、「大きな音が苦手だから、避難所では静かなスペースで過ごせるようにしてほしい」など、具体的な要望も計画の中に取り入れることができます。
そうした声は、避難所の運営や防災担当の方にも共有されるので、必要な配慮をスムーズに受けやすくなるんです。
また、市内にある福祉施設や支援事業所の中には、子どもたちが少しでも安心できるように、「安心グッズ」を用意しているところもあります。
お気に入りのぬいぐるみ、音の出ないおもちゃ、気持ちを落ち着かせてくれる絵カードなど…。
こうしたアイテムがあることで、子どもたちは避難先でも“いつもの自分”でいられるのかもしれませんね。
「うちの子にとって、何が必要なのか」「災害時に、どう行動すればいいのか」をあらかじめ考えておくこと。
それは家族にとっても大きな安心につながります。
鎌ケ谷市では、一人ひとりの「困った」に寄り添いながら、「あなたに合った支援」のかたちをみんなで考えていく、そんなあたたかな取り組みが広がっています。
我孫子市:「“みんなちがって、みんないい”を避難所にも」〜やさしさがあふれる場所づくり〜
災害が起きたとき、発達障害のある子どもたちやそのご家族が、少しでも安心して過ごせる場所であってほしい。
そんなやさしい願いから、我孫子市では「みんなにやさしい避難所づくり」が少しずつ広がっています。
音や光に敏感なお子さんのために、避難所ではパーテーションや毛布などを活用して、周囲からの刺激をやわらげる「静かなスペース」を確保する取り組みが進められています。
騒がしさやにぎやかな空間が苦手な子にとって、自分だけの安心できる場所があることは、とても大きな支えになるはずです。
また、避難所の案内には、絵やマークなどを取り入れた「見てわかるサイン」が使われています。
文字だけでは伝わりづらいことも、視覚的な工夫があることでぐっとわかりやすくなりますよね。
さらに、避難所内のトイレや照明設備にも細やかな配慮がなされています。
たとえば、照明のまぶしさを抑えたり、感覚が過敏なお子さんにとって負担にならないような設計がされていたり。
こうした工夫が積み重なることで、「ここにいても大丈夫」と思える空間が少しずつ生まれていくのです。
地域で行われる防災訓練も、親子で気軽に参加できる雰囲気が大切にされています。
防災というと堅苦しいイメージがありますが、我孫子市では「ふれて、知って、安心につなげる」そんな温かい機会づくりが心がけられています。
発達障害のある子も、そうでない子も。
避難所という“みんなの場所”が、誰にとっても落ち着ける場所であるように。
ひとりひとりの「ちがい」を認めながら、それぞれの安心をそっと支える。
我孫子市の取り組みには、そんなやさしい想いが込められています。
地域全体が「まさか」のときの味方に!〜みんなで支える防災支援ネットワーク〜
野田市・鎌ケ谷市・我孫子市の3市に共通して言えるのは、「地域全体で子どもたちを守ろう」というあたたかな姿勢です。
福祉と防災の垣根を越えて、行政・学校・福祉機関・地域住民がつながり、発達障害のある子どもやその家族が「安心して避難できる」よう準備を進めています。
防災マップに配慮が必要な方の避難支援体制が記載されたり、避難訓練への親子参加が推奨されたりと、日頃から顔の見える関係づくりも大切にされています。
「発達障害だから心配…」と感じる前に、「地域に味方がいる」と思える仕組みが、少しずつ、でも確実に整ってきているのでお住まいの地域の市役所や自治体等にきいていみるといいかもしれませんね。
【発達障害のある子どもへの防災支援 比較表】
項目 | 野田市 | 鎌ケ谷市 | 我孫子市 |
---|---|---|---|
主な支援体制 | 要援護者支援計画・名簿登録 | 個別避難支援計画 | やさしい避難所づくり |
主な対象 | 発達障害児・支援が必要な子ども | 障害特性に応じて支援が必要な個人 | 発達障害児・感覚過敏のある子ども |
特徴 | 地域との連携による避難支援、施設ごとの訓練が活発 | 家族や福祉機関と一緒に計画策定、安心の備え | 避難所に静かなスペース・視覚サポートあり |
支援の例 | 避難誘導・視覚支援マップ、防災カード | チェックリストで備え、支援物品の用意 | パーテーション・照明配慮・お気に入りグッズの持ち込みOK |
家族や地域との連携 | 自主防災会、近隣の住民が支援 | 福祉課・学校・支援機関が計画に関わる | 地域全体で避難訓練に参加しやすい環境 |
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