「学校行きたくない」は子どものSOS? 発達障害のある子の“行き渋り”とどう向き合うか

行き渋り 不登校

こんにちは、みっくす!編集部のりんごです。

5月もあっという間に終わりますね。

わが家の子どもは、5月中旬頃から朝起きると「学校行きたくない」「休みたい」と言うようになりました。

今年から支援級から普通級へ転籍をしたので、学校の生活環境や学習がガラリと変化してとてもがんばっているのだと思います。

まだ、今のところ「その日の好きな給食の話」や「帰宅してからの楽しい話」をすることで気持ちの切り替えができたり、

私も余裕のある日は一緒に登校してみたりしています。

でも子どもの様子をよく見てあげたり、会話をすることがとても大切だなと感じています。

「朝になると泣き出す」——その行き渋り、気になりませんか?

「行きたくない」「学校に行くとお腹が痛くなる」

登校時間になると動けなくなってしまうお子さんもいます。

それは「甘え」ではなく、発達障害のある子どもたちにとって“登校”がとても高いハードルであることが背景にあるのかもしれません。

「みっくす!」では、そんな家庭のリアルな声とともに、無理なく進むためのヒントをお届けします。

発達障害と「行き渋り」にはどんな関係があるの?

学校生活がつらい理由は、見えづらい困難があり上手くその困難を言語化できない子もいます。

発達障害のある子どもたちは、集団生活や学校の環境で、こんな困りごとを抱えていることがあります。

  • 感覚の過敏さ:制服のタグがチクチクする、教室の音がうるさい
  • 人との距離感が難しい:友達との会話やグループ活動がストレス
  • 予測ができない不安:突然の予定変更、先生の言い方がこわい
  • 成功体験が少ない:できなかったことがトラウマになっている

これらは外から見えづらいため、周囲からは「なぜ行けないの?」と誤解されてしまうことも。

でも、子どもたちは一生懸命がんばっているけれど、しんどいのです。

行き渋りから不登校へ——焦りと孤独の中で

発達障害のある子どもは、不登校のリスクも高いとされています。

行き渋りの背景には、長期間にわたるストレスや失敗体験の蓄積があることも多く、家庭でのフォローも大きな負担になります。

「みんなは普通に行けているのに、うちの子だけ…」

「親として何が足りないんだろう」

そんなふうに、自分を責めてしまう保護者も少なくありません。

気持ちの切り替えに役立つ「声かけ」アイデア

朝の不安な気持ちを、ちょっと切り替える工夫として、こんな声かけをしてみませんか?

  • 「お友達と何して遊ぶの?」
  • 「今日の給食、なんだろうね?」
  • 「帰ってきたら〇〇のおやつにしよう!」
  • 「晩ごはんは〇〇の予定だよ♪」

「行きなさい」よりも、「今日の楽しみは何かな?」に目を向けてみると、子どもも気持ちが軽くなることがあります。

「登校だけがゴールじゃない」——柔軟な選択肢も

一部登校・別室対応・通級指導などへ視野を広げてみましょう。

流山市・柏市・松戸市などでは、学校ごとさまざまですが以下のような支援の形があります。

  • 朝だけ登校/給食まで/午後からの登校
  • 保健室登校・別室対応
  • 通級指導教室・教育支援センターの活用
  • スクールカウンセラー・児童発達支援の併用
  • 放課後等デイサービスを利用※

子どものペースに合わせた段階的支援で登校や過ごし方を、学校と一緒に考えていけると、親も子もぐっとラクになります。

※放課後等デイサービスの利用…受給者証を持っていることが前提ですが学校と事業所と連携をとることで、放課後等デイサービスの活動が出席扱いになることもあります。双方に相談してみてください。

「行きたくない」は心のSOS。まずは安心から

登校しぶりや不登校は、「休む=ダメ」ではなく、「立ち止まっていいよ」のサインでもあります。

まずは安心して立ち止まれる場所をつくってあげることが、次の一歩につながるはずです。

今日は一日充電してみよう!でもいいと思います。

きっと、少しずつ子どものペースで前に進んでいます。

子どもの気持ちに寄り添って一緒に考えていきましょう。

また、もし登園登校渋りや不登校で悩まれているかたは、一人で抱え込まないで周りに相談してください。

みっくす!はそのお手伝いができるよう、今後も様々な情報の発信をしていきたいです。

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