こんにちは!デイジーです。
今回は最近知った5歳児検診についてです。
賛否両論あるみたいですが、個人的にはいいなぁと思いました!
早くに自分の子どもの特性を知っていれば、それなりの療育でいくらでも成長の余地はあるわけですからね!
5歳児健診ってなに?なぜ今、必要なの?
「5歳児健診」は、これまで空白とされてきた“就学前”の発達を見つめ直す、新しい取り組みです。日本では1歳半健診、3歳児健診が法律で定められていますが、その後、6歳で小学校に入るまでのあいだは、医療・保健の支援が手薄になりがちでした。
この時期こそ、発達の課題が現れやすく、子どもによっては言葉の遅れや集団行動の難しさ、不安感の強さなどが表面化する大切なタイミングです。
5歳という年齢は、自己認識や他者との関係性、ルール理解など「社会性」の発達がグッと進む節目です。もしこの段階で“特性”に気づき、必要なサポートにつなげられたら、子どもが安心して小学校生活をスタートできる可能性が大きく広がります。
実際、5歳児健診では、「診断を受けること」が目的ではなく、「子どもの特性に合った環境やサポートを見つけること」がゴールです。健診後に子どもに合った教育環境や支援体制を整えるチャンスにもなります。
どれくらい進んでるの?5歳児健診の実施状況
2025年現在、5歳児健診は「義務化」はされておらず、実施するかどうかは各自治体の判断に委ねられています。そのため、全国での実施率はまだ14%程度と、まだまだ道半ばです。
しかし、政府はこの取り組みを非常に重視しており、2028年度までに全国の自治体で実施することを目指しています。既に東京都葛飾区や群馬県藤岡市、兵庫県宝塚市など、先行して導入している自治体もあり、成果も報告されています。
実施率の推移
年度 | 実施率 |
2022 | 5% |
2023 | 8% |
2024 | 11% |
2025 | 14% |
地域格差がまだ大きく、「わが子の地域ではやっていない」「情報が届いていない」と不安を感じる保護者も少なくありません。一方、実施している自治体では、保護者から「安心した」「進学前に備えられた」という声も多く、今後の全国展開への期待が高まっています。
健診ではどんなことをするの?どんな“気づき”が得られるの?
5歳児健診では、身体の発育チェックに加え、発達の全体像を把握することが大きな目的となっています。
具体的には、以下のような項目が行われます:
- 問診・アンケート:保護者が感じている不安、育児で気になっていること、過去の発達歴などを記入
- 視診・行動観察:絵本の読み聞かせや、簡単な指示を聞いて動くなど、遊びを通じて行動を確認
- 専門職の評価(必要に応じて):臨床心理士や発達専門の医師が二次評価を行う
この健診で重要なのは、「発達障がいの有無」をジャッジする場ではないことです。
むしろ、「今この子に何が必要か」「小学校生活に向けて何を準備すべきか」を明らかにすることがゴールです。
たとえば、「集団が苦手」「一方的に話す」「突然パニックを起こす」といった行動も、保護者だけでは「個性かな?」と捉えてしまうこともあります。しかし、健診を受けることで専門家からのアドバイスや支援提案がもらえると、「そういう特性だったんだ」と納得でき、安心につながるケースが多くあります。
また、健診の結果は就学相談や個別支援計画、保育園との連携資料としても活用され、子どもに合った学びの場づくりにつながります。
保護者の声とこれからの課題
5歳児健診を実際に体験した保護者の声には、「受けてよかった」という実感が多く見られます。
「ことばが遅いのが気になっていたけど、ただ様子を見ていた。健診で専門の先生と話せて安心できた。」
「子どもに特性があるとわかって、就学前から準備できるようになった。」
一方で、まだまだ課題も山積しています。
健診を受けた後、「二次検診を受けるまでに何ヶ月も待たされた」「支援につながるまでの手続きがわかりにくい」といった声もあります。また、健診の案内が保育園を通してしか届かないなど、家庭の状況によって情報格差が生まれている実態もあります。
さらに、保護者のなかには、「うちの子が“障がい”だと決めつけられたらどうしよう」という不安から、健診を避けてしまう人もいます。これは制度の課題というよりも、社会の中に残る“見えない偏見”の影響とも言えるでしょう。
今後は、こうした不安を払拭し、安心して健診を受けられる環境づくりが求められています。行政・医療・教育が連携し、「健診=その子らしく育つためのサポート」として周知されることが必要です。
私たちにできること 〜知ること・つなげること・支えること〜
5歳児健診が全国的に広がるためには、行政の取り組みだけでなく、地域全体での理解と協力が欠かせません。保護者自身が制度を知り、関心を持ち、必要であれば声をあげることも大切です。
また、地域で5歳児健診を導入していない場合でも、発達支援センターや子育て相談窓口に直接相談することができます。健診の代わりとなる相談や評価を受けるチャンスは、探せばきっとあるはずです。
さらに、保育士・幼稚園教諭・医療関係者など、子どもに関わる人たちが情報を共有し、ネットワークとして機能することも重要です。発達の特性は一人ひとり違うからこそ、「早く知る」「みんなで支える」ことが子どもにとって最良の環境につながります。
終わりに
5歳児健診は「早く見つける」ことではなく、「より良く育てていくための準備」を支える制度です。
社会の中で「その子らしく」生きるためのサポートが、今、静かに動き始めています。
わたしたちができることは、まず知ること、そして子どもたちの声に耳を傾けること。
未来の選択肢を狭めないために、今、できることを考えていきましょう。
発達障害は早期療育で、子ども本人も生きやすくなります。
障害と聞くと、どうしてもマイナスなイメージがありますが発達障害は、早期療育で子供本人も生きやすくなり、また成長する部分はたくさんあります!
親としても、子どものトリセツができるので接しやすくもなります。
個人的ではありますが、5歳児検診は広がってくれればいいなと思っています。
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